1歳になったら、まずMR、水痘、おたふく風邪のワクチン接種を受けましょう。
その後、残りのワクチンを接種していきます。インフルエンザワクチン等と同時接種する場合や、過去の接種状況によってはスケジュールが変わる可能性もありますので、ご相談ください。

【MR(麻疹・風疹) 】

MRは麻しん風しんの2種混合ワクチンです。
麻疹(はしか)は、麻しんウィルスによって引き起こされる病気で、感染の約10日後に、38℃程度の発熱やかぜ症状がはじまり、2~3日発熱が続いたあと(カタル期)、再び39℃以上の高熱とともに発しんが出現します。時には脳炎を発症するなど重症になることもあります。
風疹は風疹ウイルスの飛沫感染によって起こります。
潜伏期間は2~3週間です。軽い風邪症状ではじまり、発疹、発熱、後頸部リンパ節腫脹などが主症状です。発疹も熱も約3日間で治るので「三日ばしか」と呼ばれることもあります。合併症として、関節痛、血小板減少性紫斑病、脳炎などがあります。
妊婦が妊娠早期にかかると、先天性風疹症候群と呼ばれる病気により心臓病、白内障、聴力障害などの障害を持った児が生まれる可能性が高くなります。

【水ぼうそう】

水痘・帯状疱疹ウイルスの直接接触、飛沫感染あるいは空気感染によって引き起こされる急性感染症です。
潜伏期間は10~20日(通常13~17日)で、特徴的な発疹が主な症状です。発疹の出始めは斑点状紅丘疹、その後3~4日は水疱で、最後は顆粒状の痂皮を残し、間もなく痂皮は脱落して治癒します。一般的に軽症疾患ですが、免疫不全状態の患者さんでは重症となり、脳炎を合併することもあります。

【おたふく風邪】

おたふく風邪ウイルス(ムンプスウイルス)が原因です。おたふく風邪自体はかかっても軽症の場合が多いのですが、難聴など重い合併症を引き起こすことも多いのでワクチンによる予防が重要です。

【ヒブ】

ヒブは細菌性髄膜炎の原因となる細菌です。
細菌性髄膜炎とは、細菌が脳や髄膜に感染する感染症で、年間約1000人の子どもが罹っていると推測され、そのうち、約5%が亡くなり、約25%に重い後遺症を引き起こすといわれています。 その原因菌の約60%であるインフルエンザb型(ヒブ)ワクチンを接種することで、高い予防効果が認められています。

【肺炎球菌】

小児用肺炎球菌もヒブ同様細菌性髄膜炎の原因となる細菌です。
その原因菌の約30%である肺炎球菌ワクチンを接種することで、高い予防効果が認められています。

【四種混合】

4種混合ワクチンとは、百日せき・ジフテリア・破傷風・不活化ポリオの混合ワクチンです。
百日せきは、咳がひどくなり咳込むようになると、呼吸ができず、けいれんを起こすことがあります。肺炎や脳炎など重い合併症をおこします。ジフテリアは、高熱、のどの痛み、犬吠様のせきや嘔吐で偽膜と呼ばれる膜ができて呼吸困難になることがあります。破傷風は、菌の出す毒素の為に、口が開かなくなり、けいれんを起こすことがあります。重症化すると、命に関わることがあります。ポリオは、脳や脊髄に感染が広まり手足に麻痺が現れ、一生その麻痺が残ることがあります。海外ではポリオが流行している地域があります。

ファミリアメディカル神戸クリニックでは各種ワクチンの接種が可能です。
完全予約制で、子ども部屋のような、ゆったりとした診察室でリラックスして接種を受けることができます。
来院時は受付後すぐに診察室でお待ちいただくため、他のお子様からの感染の心配もありません。
また、お子様の接種時の痛みを軽減するために通常使用するよりもとても細い注射針を使用しています。
ワクチンスケジュールの管理や、気になることも気軽にご相談ください。

※一般的な接種スケジュールでご案内しております。お子さんの接種状況によりスケジュールが変わることもありますので、ご確認ください。
※当院で公費接種可能な方は神戸市在住の方です。市外にお住いの方は各自治体でご確認いただき、各自治体の制度に従ってください。(前もって届け出ることで当院で接種可能な場合もあります。任意接種ワクチンは居住地に関係なく接種可能です。)
※予防接種の際は母子手帳と接種券(公費予防接種分)を必ずご持参ください。