HPVワクチンとは

子宮頸がんは20~30代の女性で増加している女性特有のがんです。日本では毎年約11,000人の女性がかかる病気で、毎年約2,900人の女性がなくなっています。子宮頸がんのほとんどはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染で生じることがわかっています。HPVは性交渉によって感染し、自覚症状がないまま発症進行することが多いため、ワクチンでの予防が大切です。
HPVワクチンは、平成25年6月から、積極的な勧奨を差し控えていましたが、令和3年11月に、専門家の評価により「HPVワクチンの積極的勧奨を差し控えている状態を終了させることが妥当」とされ、令和4年4月から、他の予防接種と同様に個別の勧奨を行うことになりました。

当院では、2023年4月より、定期接種として「シルガード9」を使用しています。
定期接種対象でない方は任意接種(自費)として「シルガード9」の接種も可能です。
※これまで「ガーダシル」を接種されていた方は継続して「ガーダシル」の接種も可能です。

定期接種

定期接種の対象者

【接種日現在、神戸市に住民登録があり、小学校6年生(12歳となる日の属する年度の4月1日)から高校1年生相当(16歳となる日の属する年度の3月31日)までの女子の方。

*平成18・19年度生まれの方は、接種期間が延長され、定期接種対象年齢を過ぎても令和7年3月末まで接種できます。
接種料金

公費負担につき無料
(注意)定期接種やキャッチアップ接種の対象者以外は任意接種となり、有料です。
接種回数と接種スケジュール

当院では「シルガード9」の接種を行っています。
年齢によって接種回数が異なります。
【9歳以上15歳未満の方】
2回接種。
1回目の接種から約6か月後に2回目の接種を行います。(最短5カ月以上あける必要があります)

【15歳以上の方】
3回接種。
1回目の接種から約2か月後に2回目接種、約6か月後に3回目接種を行います。

キャッチアップ接種

キャッチアップ接種について

平成25年6月からの積極的勧奨の差し控え期間に定期接種を逃した世代に対して、一定期間内において定期接種の対象年齢を超えて接種(キャッチアップ接種)を行うこととなりました。
キャッチアップ接種対象者には令和4年6月中旬に予防接種券が行政から送付されますので、お手元に届いた「子宮頚がん予防(HPV)ワクチン接種のご案内」をご確認ください。
キャッチアップ接種対象者

接種日現在、神戸市に住民登録があり、平成9年4月2日から平成18年4月1日までの間に生まれた女性
(注)過去に、子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業又は定期接種として、既に3回接種をされている方は対象外です。
キャッチアップ接種期間

令和4年4月1日から令和7年3月31日までの3年間
キャッチアップ接種費用

無料
【注意】予防接種券は、接種日現在、神戸市に住民登録がなければ使用できません。また、定期接種として規定している接種間隔を満たさない場合や接種期間を過ぎた場合は使用できません。

HPVワクチンを自費で接種した方への償還払いについて

積極的な接種の勧奨を差し控えている間に接種の機会を逃した神戸市在住の方で、定期接種の対象年齢を過ぎて、令和4年3月31日までにHPVワクチンの任意接種を自費で受けた方に接種費用等の助成(償還払い)が実施されています。
詳しくは、神戸市のホームページをご確認ください。
神戸市:子宮頸がん予防(HPV)ワクチンを自費で接種した方への費用助成(償還払い)について
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