当院では「小児定期予防接種」から「任意予防接種」、「海外渡航前の予防接種」まで幅広く行っております。
すべての診療時間帯で受けていただくことができます。
問診票をプリントアウトして必要事項を記入してお持ちいただくと、受付後スムーズに予防接種ができます。

予防接種時の痛みに対する工夫

(左から 25G/27G/32G)

少しでも注射の痛みを減らすために、当院では通常よりも細い注射針を使用しています。 通常は23~25Gの注射針を使用しているクリニックが多いと思いますが、当院では25Gの約半分の細さの32Gの注射針を使用しています。 (数字が大きい方が細い注射針です。) 32G針は歯医者さんで歯茎の麻酔に使用する針です。 (乳児など年齢によっては27G針を使用します。ワクチンの種類によっては通常の針を使用することもあります。)

妊娠中の方へ

妊娠中、あかちゃんの健診や予防接種はまだまだ先のことだと感じられているかもしれません。しかし、健診は産後2週間や1ヶ月、予防接種は生後2ヶ月からスタートします。出産後、想像より早くその日はやってきます。
今、時間のあるうちに健診や予防接種について調べておくことをおすすめします。また 予防接種はご出産後すぐに予約を入れておくと安心です。
ファミリアメディカル神戸クリニックでは、各種健診、予防接種に対応しています。

当院で行っている予防接種

ワクチン種類  公費適応
インフルエンザ 一部助成あり1
ヒブ
 肺炎球菌
 B型肝炎
 四種混合
 ロタ  
 水ぼうそう
 MR(麻疹・風疹)
 おたふく風邪 一部助成あり2
 日本脳炎
二種混合(DT) 
 HPV(子宮頸がん)
BCG
1  神戸市在住の満1歳~13歳未満は助成あり
2  神戸市在住の満1歳~3歳未満は助成あり
   (助成適応後の患者様負担額 税込4600円)

・ 上記以外のワクチン、および海外渡航前の予防接種についてはお電話にて問い合わせください。
・ 18歳以上の方で上記予防接種を希望される方はお電話にてお問い合わせください
・ ご予約の15分前にご来院ください。
・ 母子手帳と予防接種券をご持参ください。
・ ロタをご予約される方は、予約時刻の30分前からの授乳はお控えください。
・ 神戸市風しん予防接種助成対象の方はお電話にてお問い合わせください
・ 当院にて公費適応となるのは神戸市に在住のお子様となります。
  神戸市以外に在住の方が公費の適応を受けるには事前にお手続きが必要ですので、
  お住まいの市町村の保健センターにお問い合わせください。

ワクチン一覧

インフルエンザ

例年12月~3月頃に流行するインフルエンザ。予防接種を受けておくことで、発症をある程度抑え、重症化を防ぐ効果があります。また、ワクチン接種後、抗体ができるまでに2週間程度を要することから、毎年12月までには受けておいたほうがよいとされています。13歳未満は2回接種になるため、早めに接種しましょう。

【インフルエンザ専用予約時間】
月曜日 14:00~16:00
金曜日 14:00~16:00
土曜日 14:00~16:00

ヒブ

ヒブは細菌性髄膜炎の原因となる細菌です。
細菌性髄膜炎とは、細菌が脳や髄膜に感染する感染症で、年間約1000人の子どもが罹っていると推測され、そのうち、約5%が亡くなり、約25%に重い後遺症を引き起こすといわれています。 その原因菌の約60%であるインフルエンザb型(ヒブ)ワクチンを接種することで、高い予防効果が認められています。

肺炎球菌

小児用肺炎球菌もヒブ同様細菌性髄膜炎の原因となる細菌です。
その原因菌の約30%である肺炎球菌ワクチンを接種することで、高い予防効果が認められています。

B型肝炎

B型肝炎ウイルスは、体に入ると肝炎をおこし、長く肝臓にすみついて(慢性化・キャリア化)、肝硬変や肝臓がんをおこします。非常に感染力が強いウイルスで、感染経路はB型肝炎を持った母親からの分娩の時に子どもにうつったり(母子感染)、父親や家族や友人、ウイルスに汚染された血液の輸血や性行為などでの感染(水平感染)が知られています。ワクチンによって予防できます。

四種混合

4種混合ワクチンとは、百日せき・ジフテリア・破傷風・不活化ポリオの混合ワクチンです。
百日せきは、咳がひどくなり咳込むようになると、呼吸ができず、けいれんを起こすことがあります。肺炎や脳炎など重い合併症をおこします。ジフテリアは、高熱、のどの痛み、犬吠様のせきや嘔吐で偽膜と呼ばれる膜ができて呼吸困難になることがあります。破傷風は、菌の出す毒素の為に、口が開かなくなり、けいれんを起こすことがあります。重症化すると、命に関わることがあります。ポリオは、脳や脊髄に感染が広まり手足に麻痺が現れ、一生その麻痺が残ることがあります。海外ではポリオが流行している地域があります。

ロタ

ロタウイルスによって子どもの下痢やそれに伴う嘔吐がおこり、ウイルス性胃腸炎と呼ばれます。感染力が強く、保育所などでもあっという間に流行するためワクチンによる予防が重要です。

水ぼうそう

水痘・帯状疱疹ウイルスの直接接触、飛沫感染あるいは空気感染によって引き起こされる急性感染症です。
潜伏期間は10~20日(通常13~17日)で、特徴的な発疹が主な症状です。発疹の出始めは斑点状紅丘疹、その後3~4日は水疱で、最後は顆粒状の痂皮を残し、間もなく痂皮は脱落して治癒します。一般的に軽症疾患ですが、免疫不全状態の患者さんでは重症となり、脳炎を合併することもあります。

MR(麻疹・風疹)

MRは麻しん風しんの2種混合ワクチンです。
麻疹(はしか)は、麻しんウィルスによって引き起こされる病気で、感染の約10日後に、38℃程度の発熱やかぜ症状がはじまり、2~3日発熱が続いたあと(カタル期)、再び39℃以上の高熱とともに発しんが出現します。時には脳炎を発症するなど重症になることもあります。
風疹は風疹ウイルスの飛沫感染によって起こります。
潜伏期間は2~3週間です。軽い風邪症状ではじまり、発疹、発熱、後頸部リンパ節腫脹などが主症状です。発疹も熱も約3日間で治るので「三日ばしか」と呼ばれることもあります。合併症として、関節痛、血小板減少性紫斑病、脳炎などがあります。
妊婦が妊娠早期にかかると、先天性風疹症候群と呼ばれる病気により心臓病、白内障、聴力障害などの障害を持った児が生まれる可能性が高くなります。 

おたふく風邪

おたふく風邪ウイルス(ムンプスウイルス)が原因です。おたふく風邪自体はかかっても軽症の場合が多いのですが、難聴など重い合併症を引き起こすことも多いのでワクチンによる予防が重要です。

日本脳炎

日本脳炎ウイルスの感染によっておこる中枢神経の疾患です。
ヒトからヒトへの感染はなく、ブタなどの動物の体内でウイルスが増殖した後、そのブタを刺したコガタアカイエカ(水田等に発生する蚊の一種)などがヒトを刺すことによって感染します。感染しても症状が現れずに経過する場合がほとんどですが、症状が出る場合には、6~16日間の潜伏期間の後に、数日間の高熱、頭痛、嘔吐などで発病し、引き続き急激に、光への過敏症、意識障害、けいれん等の中枢神経障害(脳の障害)を生じます。大多数の方は、無症状に終わりますが、脳炎を発症した場合20~40%が死亡に至る病気といわれています。

二種混合(DT)

ジフテリア・破傷風の混合ワクチンです。

HPV(子宮頸がん)

女性の子宮頸がんや尖圭コンジローマなど、HPV疾患を予防するワクチンです。
2価と4価の2種類のワクチンがあり、2価はHPVの16型及び18型、4価はHPVの6型、11型、16型、18型による感染を防ぐ抗体を事前に作ります。
子宮頸がん予防ワクチンについて詳しくはこちら>>>

BCG

BCGは結核のワクチンです。結核は結核菌の感染で起こります。
全国的に毎年約2万人が新たに結核を発症されています。子どもは年齢が幼いほど、結核に対する抵抗力が弱く重症になりやすいので、できるだけ早くにBCGを受けましょう。